
鍋のふたを開ける。
大根はもう十分やわらかそうだった。
火を止めてもよかったけれど、その日はもう少しだけ煮ることにした。
2月になると、煮物や汁物が増える。
大根や白菜。
豆腐や里芋。
冬の夕飯によく並ぶものばかりだ。
特別な理由があったわけではない。
ただ最近、大根を少し長く煮ることが増えた。
その日の夕飯も、そんな冬の台所だった。
少しだけ長く火にかけるようになった
献立はあまり変わっていない。
煮魚の日もあるし、味噌汁の日もある。
冬になると鍋の日も増える。
食卓の景色は去年と大きく変わらないと思う。
それでも料理をしている途中で手が止まることがある。
大根はもう少し煮たほうがいいかな。
白菜はやわらかくなったかな。
里芋は十分火が通ったかな。
そんなことを考える時間が少し増えた。
誰かに言われたわけではない。
ただ、台所に立っていると自然にそうするようになった。
まだ今まで通りの食卓
母は普通に食べています。
ごはんも味噌汁も。
焼き魚の日もあれば、煮物の日もある。
食卓の景色は、少し前と大きく変わっていません。
だから、「やわらかい食事にしよう」と決めるほどではない。
ただ最近、大根を少し長く煮たり、白菜をやわらかめに仕上げたりすることが増えました。
特別な理由があるわけではありません。
台所に立っていると、自然にそうしているだけです。
少しだけ手が変わる
今までなら火を止めていたところで、もう少しだけ煮る。
大根を少し薄めに切る。
里芋にもう少し火を通す。
やっていることは、それくらいです。
献立が変わるわけでもありません。
食卓に並ぶものも、だいたいいつも通り。
それでも料理をしている手つきは、少しだけ変わっている気がします。
夕飯の時間はいつも通り
その日の夕飯も、大根の煮物と味噌汁でした。
母はいつもの場所に座って、いつものように箸を持つ。
途中でお茶を飲む。
テレビの音が聞こえる。
特別なことは何もありません。
食卓の景色も、いつも通りでした。
ただこちらだけが、少し気にしている。
それくらいの違いだったと思います。
今夜も少し長く煮る
やわらかいほうがいいのか。
まだ今まで通りでいいのか。
考えても、はっきりした答えは出ません。
だから今夜も、大根を少し長く煮る。
白菜をやわらかめに仕上げる。
それくらいにしておく。
冬の夕飯は、そんなふうに続いています。
まとめ
最近、大根を少し長く煮ることが増えました。
白菜も、前よりやわらかめに仕上げています。
食卓は今までと変わりません。
母もいつものように食べています。
ただ、台所に立つ自分の手が少しだけ変わった。
その理由は、まだうまく言葉にできません。
今夜もいつも通りの夕飯でした。
そして明日も、たぶん同じように大根を煮ていると思います。